くめつうけんかんけいしりょう久米通賢関係資料
区分 | 美術工芸品 | 時代 | 江戸時代 |
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指定内容・指定日 | 重要文化財(歴史資料)・西暦2014.08.21 | ||
所有者 | 公益財団法人 鎌田共済会 | 所在地 | 香川県坂出市本町1-1-24(鎌田共済会郷土博物館) |
久米栄左衛門(通賢)(くめえいざえもん(つうけん・みちかた))は、江戸時代の19世紀前半の讃岐(現・香川県)において活躍した科学技術者です。安永9年(1780)に讃岐国東部の大内郡馬宿村(おおちぐんうまやどむら/現・東かがわ市)に生まれた栄左衛門は、幼い頃から器械工作が得意で、大坂にて天文学や測量術を学び、享和2年(1802)に帰国した後はその科学知識をもって藩政に大きく貢献しました。高松藩の命により、藩内の実測や地図の作成、天体観測、土木事業の設計や監理、鉄砲火器類の改良や開発を行いました。このほか坂出塩田の開発を藩に提案して主導し、塩田の拡大によって藩の財政に貢献しました。
鎌田共済会の設立者鎌田勝太郎は、高松藩から譲渡された坂出塩田を経営するとともに、久米通賢の顕彰にあたり、資料調査や収集をおこない、通賢の遺族からその遺品や文書を収蔵するに至り、重要文化財に指定された関係資料は総数1,061点にのぼります。
大正14年(1295)開館の鎌田共済会郷土博物館(坂出市本町)には久米通賢を紹介する展示室が設けられ、資料の一部が公開されています。