ひとやまのぶたい肥土山の舞台
区分 | 民俗文化財 | 時代 | ー |
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指定内容・指定日 | 重要有形民俗文化財・西暦1975.09.03 | ||
所有者 | 肥土山自治会 ほか | 所在地 | 香川県小豆郡土庄町肥土山甲2303 |
肥土山の舞台は、土庄町肥土山地区で行われる農村歌舞伎の舞台小屋で、離宮八幡(りきゅうはちまん)神社の境内にあります。舞台では毎年5月3日に、神社へ歌舞伎の奉納が盛大に行われます。
舞台は屋根が寄棟造の茅葺、下屋(げや)のみ総瓦葺で、内部に廻り舞台やせりなど様々な舞台装置があります。
舞台前面には、緩斜面を利用した10段程度の桟敷(さじき)があり、見物人はそこに御座(ござ)を敷き、弁当を食べながら観覧します。
舞台向かって左側に高座(たかざ)と呼ばれる畳敷2階建ての見物席が2棟続きます。舞台寄りの高座は1階が楽屋として使われ、役者がそのまま舞台へと行くための花道が続きます。また少し東へ離れた場所には衣装倉があり、歌舞伎上演の間は、様々な衣装や道具類が保管されています。
この場所に舞台が建てられたのは、肥土山地区にある蛙子池(かえるごいけ)が貞享3年(1686)に完成したのを祝い、仮小屋を造り歌舞伎を神社に奉納したのが始まりとされ、現在の舞台は明治33年(1900)に建てられたものです。