なまりのももて生里のモモテ
区分 | 民俗文化財 | 時代 | ー |
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指定内容・指定日 | 重要無形民俗文化財・西暦2014.03.10 | ||
所有者 | 生里ももて祭保存会 | 所在地 | 香川県三豊市詫間町生里 |
生里のモモテは、荘内半島の突先に近い詫間町生里の三寶荒神宮(さんぽうこうじんぐう)の境内で旧暦2月1日に近い日曜日に行われる弓射(きゅうしゃ)行事です。この行事の最も古い記録には18世紀後半の史料があり、古くから行われていたことが分かります。射手は地域の若者で、大漁豊作・地域の安全、さらに厄払いも込めて的を射抜きます。的の製作はマトフミ(的作り)とよばれ、境内で行われます。的は竹で編んだ2mほどの楕円形のものに紙を貼り、中心に墨で的の円を描きます。
弓を射る型は小笠原古流と伝えられ、腰をかがめ低い体勢で射ます。この行事の準備や運営は頭屋(とうや)と呼ばれる10軒の家が中心となり、その代表である本頭(ほんどう)と弓を射る射手(いて)は、ホンドウ宅での練習や儀式、浜での潮垢離(しおごり)などの身を清める厳しい儀礼が伴います。さらに、当日までの一連の行事がほぼ昔のしきたりに従い厳格に行われることも特徴です。
また、生里は「けんかももて」と呼ばれ、ヤマ(見学場所)から射手などに対し、激しくヤジが飛び、賑やかである程、豊漁になると言われています。