むねよしがようあと宗吉瓦窯跡
区分 | 記念物 | 時代 | ー |
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指定内容・指定日 | 史跡・西暦1996.09.10 | ||
所有者 | 三豊市 | 所在地 | 香川県三豊市三野町吉津字宗吉 |
宗吉瓦窯跡は、四国では最も古い飛鳥時代(650~700年頃)の瓦生産専門の窯跡群です。24基の窯をつかって奈良の藤原宮(ふじわらきゅう)(奈良県)や地元寺院の瓦を大規模に生産しました。
694年に完成した藤原京は、持統天皇が建設を命じた日本で最初の中国式の都で、藤原宮(ふじわらきゅう)とよばれる宮殿や塀がはじめて瓦葺になりました。
建設には、数年間のうちに200万枚以上の瓦が必要になり、大和以外の和泉(現・大阪府)・淡路(現・兵庫県)・近江(現・滋賀県)・讃岐(現・香川県)などの地方でも瓦が生産されましたが、宗吉瓦窯跡はこれらの中でも最も藤原京から離れた生産地です。
藤原宮から約200kmも離れた宗吉瓦窯跡で瓦生産が行われた背景には、この地に大和朝廷とつながりの深い有力な豪族がいたことや、船を利用した藤原京への瓦の搬出に適した入り江状の海が窯跡群の近くまで広がっていたことが考えられます。
現在は史跡公園として整備され、実物大の窯跡のレプリカやガイダンス施設において出土品を見学することができます。