なかでらはいじあと中寺廃寺跡
区分 | 記念物 | 時代 | ー |
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指定内容・指定日 | 史跡・西暦2008.03.28 | ||
所有者 | まんのう町 | 所在地 | 香川県仲多度郡まんのう町造田 |
中寺廃寺跡は、香川県と徳島県の境となる讃岐山脈の山中に設けられた平安時代の山林(山岳)寺院跡です。山林寺院とは、山林での僧尼の修行の際に拠点とした寺を指します。寺院の建物は、標高600~700mの尾根斜面の3箇所において、塔跡や仏堂跡などの施設が発掘調査で確認されています。
飛鳥時代から奈良時代の寺院は、平地につくられるものが一般的でしたが、平安時代になると中央では山岳仏教が発展し、比叡山延暦寺や高野山金剛峯寺(こんごうぶじ)などの大きな山林(山岳)寺院がつくられるようになります。
中寺廃寺跡は、平安時代の地方における仏教や山林寺院の広がりを示すものとしては重要として、平成20年に史跡として指定されました。
現地は、史跡公園として整備され、塔跡や仏堂跡の礎石が復元整備されており、建物の位置や大きさをみることができます。
また、展望台からは平安時代に弘法大師空海により修築されたことで著名な満濃池を始め、高松平野から三豊平野など、香川県の主要な平野や瀬戸内海を一望することができます。