ことひきこうえん琴弾公園
区分 | 記念物 | 時代 | |
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指定内容・指定日 | 名勝・西暦1936.12.16 | ||
所有者 | 所在地 | 香川県観音寺市有明町 |
観音寺市の財田川の河口にある琴弾山(ことひきやま)から西の燧灘(ひうちなだ)を望むと、有明浜の中に寛永通宝の銭形の砂絵があります。琴弾山や有明浜のクロマツ林が背景の青い海と一体となる美しい眺望は、「白砂青松」として瀬戸内海を代表する風景として広く知られています。
琴弾の名は、古代の大宝3年(703)に琴弾八幡宮がつくられる際に、八幡神の乗った船から琴を弾く音が聞こえてきたことに由来するとされています。寛永通宝の銭形の砂絵は、江戸時代の丸亀藩主のお殿様の領内巡視の際に、領民が殿様を歓迎するためにつくりあげたなどの諸説がありますが、正確なことはわかりません。
財田川沿いには、琴弾の名の由来となった先の物語を意匠として、明治31年(1898)に作庭された庭園の「琴柱池(ことじいけ)」があります。
江戸時代より有明浜は、讃岐を代表する景勝地(名所)として知られており、明治30年(1897)には県立公園として開設、昭和11年(1936)に名勝として指定されました。