どうりゅうじ第七十七番札所 道隆寺
区分 | 四国遍路 | 時代 | ― |
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指定内容・指定日 | |||
所有者 | 道隆寺 | 所在地 | 香川県仲多度郡多度津町北鴨1丁目3番30号 |
丸亀平野の北側に四国八十八ヶ所霊場第七十七番札所道隆寺があります。
道隆寺は、寺の始まりや歴史を書いた文書によると和銅4年(712年)にこの地方の領主、和気道隆が桑の大木から小さな薬師如来像を作り、小さい堂を建てたのが始まりと言われています。この頃は付近一帯に桑畑が広がり、絹の生産地であったようです。仁王門をくぐると、250体を超えるブロンズの観音像がずらりと並んで迎えてくれます。道隆の子、朝祐は大同2年(807年)に弘法大師空海の弟子となり、本堂などの諸堂を建立し、寺の名前は父の名からつけたと言われています。
大師堂の前には大師像にひざまずき、自らの悪行を悔い改めている姿の衛門三郎(えもんさぶろう)の像があります。本堂の裏手には、江戸時代後期の医者、京極佐馬造(きょうごくさまぞう)の墓所があり、眼病に御利益があると言われています。また、境内には江戸時代、備前、備中、備後からの接待の人々が建てた石造物もあり、接待が盛んであったことがうかがわれます。