ながおじ第八十七番札所 長尾寺
区分 | 四国遍路 | 時代 | ― |
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指定内容・指定日 | |||
所有者 | 長尾寺 | 所在地 | 香川県さぬき市長尾西653 |
古代からの幹線道路である「南海道」(なんかいどう)に面したさぬき市長尾町の中に四国八十八ヶ所霊場第八十七番札所長尾寺があります。
仁王門を入ると広く落ち着いた境内の正面に本堂があり、右側に大師堂、左側に護摩堂があります。
寺の始まりや歴史を書いた文書によると、天平11年(739年)に行基という僧がこの地を訪れた時、柳の木に神仏のお告げを聞き、柳の木から本尊聖観音菩薩像を彫り、堂を建てて安置したのが始まりと言われています。その後、弘法大師がこの寺を訪れ、火を焚いて世の中の安全、穀物の豊作を祈り、訪れた人に札を授けるという伝統が今でも「大会陽福奪い」(だいえようふくうばい)という行事として残っている。また、広い境内では大きい150㎏もある大鏡餅を運ぶ力比べの運搬競争も伝統として残っています。境内には源義経の側室であった静御前が尼僧になるため得度した寺と言われ、髪を納めた剃髪塚(ていはつづか)もあります。長尾寺は、江戸時代真言宗の寺院であったが、高松藩主により、天台宗に改めています。